神々は万能が故に暇を持て余していた。
神々は娯楽のためにこの世界を創造することを決めた。

神々はまずこの世界を創造するにあたり自分に似せながら
不完全である人間を作り出すことを考えた。

次に不完全な存在である人間が生活するために必要な世界
の法則を紡ぎだし、宇宙を創造した。

やがて世界に人間が誕生し、神々は人間の生活を観察する
ことを娯楽とするようになった。

人間には善なるものと悪なるものが存在し、善なるものが
悪なるものに虐げられる世界となっていった。

神々の中にはやがて善なるものを救うべきとする神も生まれ、
死後の世界を創造し、天国と地獄を創造した。

神々の中には更に善なるものを現世においても救うべきと
するものが生まれ、現世に干渉するものも現れた。

神々の中で現世に干渉すべきとするものと干渉すべきでない
とするものの間で争いが起きるようになった。

これが言い伝えによる神界戦争の始まりである。このとき、
人間の生活するこの台地も大いに荒れ果てたという。

神界戦争においては善なるものを救うために現世に干渉
すべきとする神々が勝利したとされている。

やがて人間の世界に奇跡の存在が信じられるようになり、
世界各地で神々を信仰する宗教が生まれるようになった。

世界各地で生まれた宗教はやがて対立を始め、宗教戦争の
時代に突入した。

宗教戦争の時代の人間世界は混乱を極めた。
様々な神が様々な宗派に奇跡を起こし、そのため千年に渡り
騒乱の時代は続いたとされている。

やがて神界では宗教戦争を止めるための協議が成され、
最終的に神界では戦争に否定的なセントメリー教を唯一
の宗教とすることが定められた。

神々の審判により、セントメリー教は神々の奇跡を得、
他宗教は天変地異や内乱により信仰を失いセントメリー
教は唯一の宗教として信仰されるようになった。

宗教戦争が終わり、人間の世界は平和が続いた。しかし元々
娯楽のために作り出した世界が平凡で退屈な世界になったこ
とに不満を持つ神が生まれた。

平和な世界に不満を持った神は、やがて人間の世界を混乱
させるために干渉し、やがて人々の間にまた争いが生まれ
るようになった。

このような神の存在は神界でも問題となり、やがて地獄の
底に封印されることとなった。これを神の堕天と呼ぶ。

堕天した神は地獄の底に封印されながらも未だ人間の世界
に干渉する力を残しており、人間界に魔物を創造した。

人間の世界に徐々に出現した魔物は、人間の平穏な生活を
乱し始め、人間が魔物に虐げられる暗黒の時代に突入した。

神界の神々はこの暗黒の時代を人間が自らの力で乗り切れる
よう知恵を授け、様々な学問が生まれた。

人間は軍略や科学を用いて魔物を撃退し、遂には魔物を殲滅
することに成功した。

しかしその平穏も長くは続かなかった。各地にクリスタルが
出現し、また魔物が生まれ始めるようになった。

セントメリー教の主導により魔物を撃退してはいるものの、
クリスタルは魔物を永久に生み続けており、人間と魔物の
戦いが続いている。それが現代の神聖時代である。

inserted by FC2 system